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澤入棟梁

澤入棟梁
運命づけられていた
建築大工への道
多くの人から多くを学び
自分を磨き上げてきた
達成感を感じるために
造る物はお施主様の笑顔
「職人澤入孝弘」の想いを伝える
お施主様の笑顔が見れる仕事をしていたい
水野 お疲れ様です。10月になってだいぶ涼しくなってきたんで、仕事のほうもしやすくなってきたんじゃないですか?
澤入 そうだね。このM様邸の工事を始めたときに比べたら、今はだいぶ仕事はしやすいね。ただ、日が落ちるのが早くなってきたから、暗くなる前やらなきゃいけないこともあるから、違う意味でこれからは大変になるんだけどね
水野 あ〜、確かにそうですね。いくら照明器具等で明るくできるとは言っても、実際に器具頼りですと仕事の効率はだいぶ落ちますからね。季節ごと大変なことは変わりますけどM様邸の工事、しっかり頼みますね。
澤入 もちろん!任せておいて。
水野 今日は、現場確認のほかにも別件でお願いしたいことがあってきました。 実は澤入棟梁にインタビューをお願いしようと思っています。社員の棟梁の山本さんからの紹介で、今では一緒に仕事をしてもらっていますが、澤入さんがどうして大工になったのか?どんな想いでお施主様の家をつくっているのか?ありきたりの質問かもしれませんが、現在施工中のM様はもちろん、福工房の家はこんな大工さんがつくってるんだっていうのを皆さんに伝えたいんで、インタビューをお願いします。
澤入 なるほど。現場では毎日顔を合わせてるけど、会話自体は仕事のことばっかりだから、そういった話はしたことないね。一腹中に現場に来た時にちょっと話す程度だしね。いいよ。皆に語れるレベルじゃないかもしれないけど。
水野 ありがとうございます。まず最初に、ありきたりな質問なんですけど、澤入さんが大工さんになった理由・きっかけを教えて下さい。
澤入 なった理由ね、特にこれって理由はなかったね。家業が大工だったから
水野 えっ、そうなんですか?他の棟梁さん達にも聞いてるんですけど親が大工だったからって理由が一番多いですね。代々大工をやってきた家なんですか?
材料の確認

材料を確認しながらの作業

澤入 違うよ、おじいさんは左官さんで自分の父親が大工をやってたんだ。だから子供の頃から将来は大工になるんだろうって思ってたよ。
水野 なるほど。うちの工事をお願いしている棟梁さん達は結構2世が多いんですよね、だから若い頃から知っていて付き合いがながかったりしますしね。現に澤入さんは、山本棟梁と中学校の同級生ですしね。
澤入 山本くんね。中学を卒業して大工の修行にはいったから、経歴とか、下積みの修行時代は彼とはずっと一緒だしね。不思議な感じだよ。
水野 「中学から同じ道を歩いている」そんな関係っていいですね。ライバルじゃないですけど、互いに切磋琢磨できる関係って。
澤入 そうだね。同級生が近くで同じ専門的な仕事をしてるってことは本当にいい刺激になるよ。会社ごとに施工の仕方が違うように、同じように見える大工の仕事も、個人個人こだわってるポイントが違うから。M様邸の前に別のM様邸に山本くんの手伝いではいった時にはすごく実感したよ。
水野 確かに、ぼくから見ていても大工さんによって仕事の仕方は違いますからね。澤入さんはかなり丁寧に仕事をしてくれていると思いますよ。
澤入 ありがと、なんか照れるね。でも、ただ丁寧なだけじゃダメなんだよね。丁寧なのは当たり前で、いかに工事中の無駄な時間を減らすかってのも大きなポイントなんだよね。  偉そうに言ってるけど、自分でもここはまだまだ修行中ってところなんだけどね。
 
実は、若い頃はまってました。
水野 いいことじゃないですか。いくら丁寧に作業をしても、工期を遅らせてしまえばお施主様にも迷惑がかかりますからね。言葉では簡単でもそれは永遠のテーマになるじゃないですか?
澤入 そうだね。自分で自分の仕事に満足をしないで、常に努力をしなきゃいけないね。自分の仕事に妥協は絶対したくないからね。
水野 ありがとうございます。本当に嬉しい言葉です。その気持ちを常持って仕事をお願いします。  質問を続けますね。修行時代に「心を動かされた」ことや「あんなことあったから今の自分がある」ってを教えて下さい。
澤入 ん〜ん。そんな大げさなことじゃないけど、今の自分のスタイルができあがったのは多分特殊な下積み経験をしているからだと思うよ。
水野 特殊?なんですか、普通に親父さんの下で働いて、訓練校に行って大工の仕事を覚えたんじゃないんですか?
澤入 基本的にはそうなんだけど。ちょっと違うのは、17歳から大工の修行にはいったんだけどね。最初の2年は親の下で修行をして、19歳くらいからは、他の棟梁の現場に手伝いに行くよう親父に言われて、いきなり顔も知らない棟梁の下で現場の手伝いをするってのが3年くらいかな?朝、起きたら親父が「今日からは○○棟梁の所に手伝いに行って来い!」みたいな感じでね。
図面の確認

図面を見ながら澤入棟梁

水野 うわ〜。それは特殊って言うかとても大変そうですね。
澤入 そうだね。大変だったけど、親の下にいるっていう変な甘えはなくなって、沢山の棟梁の技を見せてもらえたから今となっては貴重な体験をさせてもらえたなって思ってるよ。良いところも悪いところも沢山見れたしね。
水野 なるほど。今の澤入さんの大工技術ができあがったのがわかる気がします。修行を終えて澤入さんが最初に建てた建物って覚えてます?
澤入 最初の建物?墨つけから材料のきざみをやった現場ってこと?
水野 そうです。
澤入 覚えてるよ、車庫だったね。大きな建物じゃなかったけど、すごく緊張したのを思い出すよ。車庫だけど、完成したときのお施主さんの笑顔は忘れられないね?その土地に何十年も形として残るものを造るっていうことと、苦労した末にやっと完成した時の達成感は伝えられないくらいの物があるよ。
水野 いいですね、その気持ちを忘れないで下さいね。  では、次の質問です。大工さんではない時の澤入さんについても教えて下さい。趣味とかはまってることはあります?
澤入 趣味か〜、ん〜ん。今は特になくなっちゃったけど、若い頃はよくサーフィンをやってたなぁ。
水野 おっ、サーフィンですか?なんか予想をしてなかったんでビックリですね。若い頃はってことは今はもうやめちゃったんですか?
澤入 ずっと続けるって思ってたんだけどね。30歳手前でやめちゃったんだよね。
水野 なんでやめたんですか?
澤入 今の頭を見てもらえば分かると思うんだけど…。20代後半からこんな感じになっちゃって、海からあがると河童みたいでね。なんとなくそれがきっかけでやめちゃったんだよね(大爆笑)
水野 えっ!そこってそんな笑っていいとこなんですか?なんか気をつかいますよ。
澤入 しょうがないよね、こればっかりは(笑)
水野 じゃあ、ボードも残ってないんですか?
澤入 一応1本は残ってるよ。やるかわかんないけどなんとなく残してある。
水野 そうなんでか、実はぼくも来年はスキムボードをやろうかなって考えているんですよ。海で会ったら面白いですね。
澤入 そうだね。
水野 実際にぼくが始めたら、澤入さんに教えますんで、一緒に行くのも考えておいて下さいね。
見えなくなるところだからこそ丁寧な仕事をする
土台敷き

家の基盤・土台を敷く作業

 
水野 ぜひ、誘いますんでね!
 では次の質問です。大工さん以外の職人になるとしたら?
澤入 えっ?
水野 他に興味がある職人さんってないですか?建築以外でも?
澤入 職人じゃないけど、サラリーマンをやってみたいな。
水野 サラリーマンですか?
澤入 うん。深い意味はあんまりないんだけど、なんとなくやってみたいかな?って感じだね。営業じゃなくて専門職についてみたいな。
水野 なるほど。それならなんとなく分かります。専門職なら大工さんと変わんないですね?やっぱりそういった仕事が向いてるんですね。妙に納得できますよ。
 それでは最後の質問です?今後の目標を教えて下さい。
澤入 そうだね、「お客様の笑顔をつくりつづける」ってことかな。いい家をつくるって事は、自分自身が納得の仕事をすることだし、その先にお施主様の笑顔があるからね。だから完成後にはみえなくなる柱や梁などもできるだけ傷をつけたり、汚すことのないように注意して仕事をしてるし、なによりお引渡しの済んだお施主様が笑顔で迎えてくれる仕事をしていきたいね。
水野 さすがです!うれしい言葉を本当にありがとうございます。その気持ちをもってこれからも、お施主様のために最高の家づくりをお願いします。 まずは現在工事中のM様邸を最高の作品に仕上げてくださいね。
澤入 わかったよ。M様の笑顔が見れる家を完成させるよ!

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